夏。ソカ。

暑い。暑い。毎日暑い。そんな時はもっと悶々とするためにカリブ海の音楽を聴こう。そこで、オススメするのがソカ。2005年ぐらいに流行りかけたらしいけどレゲエとかスカに比べれば知名度低い、けれどあの高速リズムと惜しげも無いぐらいのハイテンションは半端無く暑苦しい。カーニバルの為に作られたパーティーミュージックだけある。

『ソカ』の語源だが、一般的に言われている、"soul + calypso = soca" ソウルとカリプソが合わさってソカ、は実は真に適切な説明とは言い難い。時は1963年に遡る。カリプソニアン、Lord Shortyが "Cloak and Dagger"という曲で実験的に、インド音楽に使われるdhantal, tabra, dholakといった楽器を取り入れ、本来のメロディアスで軽快なカリプソに、メリハリのある強烈なインドのリズムを組み合わせるという試みを行った。言わばアフリカとインドのリズムを合成しエッセンスを抽出したような音楽を生み出したわけである。このスタイルはすぐに当時の音楽界の一大トレンドとなり、多くのフォロワーが出た。Lord Shortyは自らの音楽的発見を、"solca", soul of calypso、と形容しそれが後に、音楽ジャーナリストによって"soca"と言い換えられた…というのがソカの出発点だった。つまり、元々のソカはソウルとカリプソフュージョンではなく、インド風味、言うなればカレー味のカリプソ、のようなものだったわけだ。
Limin in FLATBUSH : Soca Music - part 1

しかしながら、現代のメインストリームのソカでは、カーニバルという空間においていかに群衆を煽るか、熱狂の渦に叩き込み、ひたすら踊りに没頭させるかに音楽的な主眼が移っていると言えるだろう。
Limin in FLATBUSH : Soca Music - part 2

ソカについては引用した上記のブログが詳しい。確かに初めて聞いたときのパーッカッション類の強烈なリズム感がバングラボリウッド音楽等のインド音楽と似ているなと思ったがまさかインド系音楽と繋がっていたとは驚き。カリブ海圏のインド系住民による独自のパーカッション多様の音楽解釈とカーニバルでいかに盛り上がれるかと言う為にドンドンとパーティーミュージックになっていく。オモシロイ。曲を聴くと分かるのだがBPMが高く、さながら人力ジャングルとでも言うような感じである。

最近になって分かった事だけどインド系の音楽のパーカッションはガチで好み。ニコニコにもありましたね、トゥル☆すた 歌入り 【インド版 らき☆すた】が。Daler Mehndi/Tunak Tunak Tunとらき☆すたOPマッシュアップ。これもスゲーよな。電脳世界でアニソンと土着の音楽が融合してるの。ドアホだわ、ベーリーナイスジャンキー組合な日本。

Soca Gold 2007 Trailer


何事も聞かなければ分からないのでYoutubeに合った動画を一つ。一番初めのアーティストはサンプラー使ってますね。ソカに電子音楽的な物は入ってきてるんだろうか気になる。最後のアーティストなんでバイオリン使っちゃって盛り上がるタメなら何でもあり!!!こういう誰でもバカに踊れるパーティーミュージックて何処にもある様で案外無いもので、カリブの小国にこういう文化があるってのが意外だった。

d Dot Presents: Soca Warrior


アホだー!!!踊ってンナー!!!ジャンプジャンプ!!!レイブミュージックからのトライブなんかも含めて僕は相変わらず野外で踊る音楽がに反応する傾向がある。
 
興味を持ってもっと多くのソカを聞きたいと思ったら
Toronto-Lime.comで腐るほど聞けるので脳を溶かせばいいと思う。