☆☆☆ポップスター☆☆☆

8日に行われた音系同人イベントM3行って来ました。DANFYPROJECTのモタさんと共にサークルチケットで会場に入り観察をしてました。
今回は東方系サークルが相変わらず多いかなと思っていましたが僕の見た感じではそれほどでもなく東方同人CDwikiを見ると12サークルだけでした。その代りにインディーズから来た様なグループや新参の人が多い様子でした。サンシャインクリエイションが同じ日に重なった影響もあるのかも。初音ミクを使用した作品もまだそこまでは多くなくて、これから東方を抜かす勢いで増殖するのかはまだ未知数。
サークル席の後ろでハードコアタクシーの売り上げをジトーッと見ていたのですが、案外みんな買っていくので一人で驚いていました。合計で15枚ぐらい売れました。苺ましまろのコラージュジャケットを見て試聴しないで買う人もいたりして。もはやこれはCDの中身ではなく、客の脳を刺激する絵を描いたばらスィー大先生の頑張りによって売れてるんじゃないかと思ったりと複雑な気持ちでした。
年に2回しかないイベントですし、皆財布の紐緩んでいて、限られた試聴スペースしかないですからジャケが良いと無条件に買ってしまうという事も多い気がする。実際に僕の知り合いの某masyukiさんも初音ミクのジャケのとりあえず買った!と言っていました。ライトノベルの表紙買いとかと似ているものなのかな。
しかし、M3は本当にインディーズでもなくメジャーでもない曖昧な領域の様々な音とか音楽が売っていて良いイベントでした。メジャーシーンではDRMとか色々な問題があってホントぶち切れそうですけど、こういう事に反抗していくにはどうしたら良いか・・・。メジャーがホントにだめだめなら商業世界とは違うところで生まれる素晴らしいコンテンツを淡々と紹介してたり、作っていかなければならない。正確に言うと本当に商業世界と違う世界ではなくて、M3でもお金が動くだろうし、インディーズでもお金が動くだろうけど、今ある既存のレコード会社を離れた商業世界に固執しない世界であって商業世界ではあるんだけど。逆にが既存のレコード会社から離れた所が力をもって、また同じ事が繰り返す可能性もあるけどそれはしょうがないな・・・。
ばーっと売れて時代と共に消費されるポップミュージックも好きだけどそれに勝って、ベッドルームでひねり出されて密かに知られているわけの分からない音楽が好きなんです。そういった音楽に刺激を受けることが多い。
ニコニコ動画初音ミクのオリジナルソングが毎日いくつも上がっているのを良く見るけどこれはこの2つの部分を両方持っていると思う。基本はベッドルームでひねり出されている音楽なんだけど、初音ミクというシンセサイザーはあらゆる面でポップミュージック向けだと思う。声を持つことによってヴィジュアル面が前に出てきたことなんて、正にポップミュージック。そして、これが商業世界と離れた所で消費されている所がまた面白い。まだ一つ一つの声を変える事が不十分だから発展するかは微妙だけど種類が100ぐらい出来たら相当楽しい事になりそう。
日本では余り語られないけ事だけど、パンクの流れでDIY精神(リンクの毛利嘉孝氏のコラムも面白い)というのがあってDO IT YOURSELF(自分自身で行う)という事なんだけど、ニコニコ動画見てると初音ミクブームやMADムービーや手書きアニメーションだとか本当にDIYしてるなと思う。ストリートではなくネットで生まれたDIYカルチャー。ある種の内輪ノリなんだけど、もうそれで楽しいならいいんじゃないか。おなにーおなにー。おなにー。