Harley & Quinからアシッドハウスへ

Harley & Quinって、いろいろ話しを聞いてて何だろうと思ってて、始め名前だけでロックかと思ってて、何故かメンバーの人と話したけど普通の感じで、のいづばでライブ見て、あれこれなんだろうと思って、ギターとベースがいて、音はテクノで、コマモルフォーゼでまた見て、あれこれなんだろうって、酒ひたすら飲んでTB-303弄ってる人がいて、「勉強バッカしてんじゃねーよ」って煽るMCがいて、トークボックスの人がいて、なんだろうコレって。
それでアルバム「Harley & Quin - TOUCH」を買ってまだ良く分からないけれどかなり聞いている。レストルームからダンスフロアへ立ち向かう”エレクトゥロン・テクノ・ムジーク”の言い分。このレストルームってのが重要で、全体的に大雑把な作りでダンスミュージックとしての枠には括れるけどテクノかって言われればテクノじゃないし、ハウスかって言われれば・・・打ち込みかって言われれば打ち込みだけでもないし。この逸脱がイイ。細分化していくダンスミュージックに反するようなジャンル未分化の音。2曲目テクノリベラシオン、8曲目ムカ市、15曲目後ろの正面体(listening to the DRUMCODE 10).が好み。どの曲もジワジワと上がる4打ちトラックス。
テクノにも大箱向け、小箱向けの楽曲があるような気がする。今はドーンドーンドーンっていう大箱向けの曲はちょっと自分が使うのをイメージしずらいのと他のジャンルと繋げにくいので興味がまだ無いが、ジワジワ盛り上げていく小箱向けのイメージの曲は気になる。どれがどれとかその曲ごとのイメージなんで言い難いが。Harley & Quinは小箱っぽい。
R&Sなんかのテクノ全盛期の音も小箱っぽいイメージ。時代が時代なんでチープなんだけれどもやはり未分化感が堪らない。そりゃ95年とか未分化だよな。Harley & Quinの影響でテクノが聞きたくなって「Derrick May - Innovator」が再発されていたので買ってみた。今の音に比べればチープだけどイケテル。イケテルとしか言うほどなにかを掴んでる。アルバムにも形式的な統一感は余り無い。アシッドからピアノまでいろいろ。
加えてアシッドハウスのコンピも買ってみたりした。こちらもいい。初期XL Recordingsオールドスクールテクノにも繋がっていて、まわりまわって初期ガバっぽくもあり、時代を超えたゲットー成分としてボルチモアとも相性がいい。未分化だ。そりゃ1990ぐらいだしな。大雑把さレストルームさやけっぱちのカッコよさ。Harley & Quinからこんなところまで来てしまった。

Harley & Quin - KOMAMORPHOSE 08

Derrick May - It Is What It Is (Rhythim Is Rhythim)

Bam Bam - Where's Your Child