最近出たヤツ


3月17日のquarta330 - MO'ZX-EPを皮切りに約1ヶ月間でMaltineRecordsからは4つのリリースに加えて、新CDRレーベルJagabataRecordsからコンピレーションアルバムが出ております。
JagabataRecordsは一応僕が主宰みたいです(後々、変わるかもしれません)。コンピレーションのテーマは「ブレイクビーツ」で、各方面からのカッコいい曲が色々と入っています。僕の曲は入っていないのですが、カットアップヒップホップグループ「MF.脳見台」でラップもどきをしてます。悪ふざけボーナストラックです・・・。
MaltineRecordsは今のところは無料か有料かはわかりませんが、ネットを中心としてやっていくつもりなので、それとは別にCDRやCDをJagabataRecordsから出してみようという試みがしたくて今回のコンピレーションを実験的に作ってみました。ジャケット制作から、CDR焼き、流通まで物として作ることの大変さを痛感しました。今のところはリンク先のJETSETにしか卸してませんが、今後ゆっくり売っていくつもりです。
MaltineRecordsは立て続けにクラブ向けかつ家でも聴けるトラックをリリースしています。クラブミュージックにおいては、初めにアルバムがまとまった形で出るのはまれで、大体新人はいくつかアナログリリースを繰り返して知名度を上げていって、その集大成としてアーティストのアルバム、もしくはレーベルでまとまったコンピレーションという流れが多い気がします。加えて最近はMP3でビートポートやジュノダウンロードなどで、アナログリリースと同じように2曲〜4曲を何度かリリースしてアルバムという流れもできつつあります。
けれども日本という場所柄を考えてるとプレス会社も少なくアナログリリースのハードルは高いです。だからといって、そこまで音楽配信も気軽にできる環境ではないし色々とややこしい問題も絡んできます。そうなるとアルバムで出せるほどではないが、2曲〜4曲のレベルでは問題なくリリースできるし、シーンもしくは見える限りの全体の状況を俯瞰して、今面白いものを鮮度が落ちないうちに出来るかぎり多くの人に届けるということが、ネットレーベルでは可能だと思うのです。上手いこと出来れば「quarta330-MO'ZX-EP」のように海外ブログ経由で多くの人に知られて、最終的にはBBC Radio1で紹介される事だって可能だったりするのです。世界レベルにとどかなくても、金銭的なハードルがない事で普段クラブミュージックを聴かない身近な人に伝わって、それをきっかけに同じようなジャンルが好きなったり、日本で同じようにクラブミュージックを作っているアーティストの刺激になるのではないかと思っています。
無闇にリリースを多くてもしょうがないですが、無料にせよある一定量の作品をコンスタントに出していかないと、クラブミュージックは停滞してしまうのではないかという危惧があります。マスメディアを使えるわけでもないので、それなりの量を作り出して流れを作るという方法でやっていく必要があるのではないかと思います。
うだうだ言っておきながらも、最終的には自分が面白いと思ったりリースを自分の出来る範囲で形にするしかないのですがね・・・。自分が好きな音楽をネットでリリースする行為がおもしろいと思うから、今はこんな事を言ってるのです。マルチネは今後も色々とリリースするのでご期待ください。

V.A. - EARLY TIMES(JagabataRecords)