DJ C - Sonic Weapons

tomad2007-05-09

レコード・ショップwarszawaが主宰する日本のレーベルWimm RecordingsからDJ Cの新作が6月6日にリリースされるみたい。
DJ Cと言えばジャングルレーベルMASHITからの2004年にリリースされた歌モノジャングルトラック「Billy Jungle」しかレコード持って無いんだけど、その時点でビートの面白さが北米ジャングルのシーンの中で飛びぬけていて、もはやジャングル以降の音だったね。
その後、レコード主体のリリースでジャングルの枠を破って、ブレイクビーツ、レゲエ、グライム、M.I.A.のリミックス(これがまたカッコイイ!マイスペースで聞ける)とか好き放題していたんだけど、まさかワルシャワのレーベルからファーストアルバムが出るとは驚き。
試聴を聞いてみたところ、無機質ではなく有機質な土臭さの漂うトラックでその上マッシュアップモノが多いので、これは色々と使えそうで気になる。

『Sonic Weapons』に収録されている楽曲の多くはこれまで世界中のDJにプレイされ、サウンドシステムをブッ潰し、ダウンスフロアを破壊してきた。それはほとんど、ある特定の状況において射出される迫撃兵器のようなものとしてみなに望まれてきた。
これは戦いだ。ただし、肉体的な暴力ではなく、ダンスフロアの支配権をめぐる音による闘争である。アルバムの楽曲は作曲上の複雑さと純粋で本能的なエネルギーを提起し、日常に潜む広範囲な陰謀へ敵対する。アンダーグラウンドの音楽的なルーツの深部から描き出され、様々なジャンルをラディカルに堅固なトランクに押し込め一体化されている。サウンドは世界中へ分枝し、低音をかき乱し、人々の足を動かしてきた。
これらの音による兵器(=『Sonic Weapons』)はまた、ダンスへの渇望に対する戦いでもある。弾圧への抵抗だ。楽しんで踊ってもらいたい。リズムと共に敵は敗北するだろうから。
Long live the dance! Fight for your right to party! ──DJ C