『6・30アキハバラ解放デモ』


ただ騒ぎたいだけだった。でも、それでよかったと思う。

感想

2時ごろ末広町に着く。天気は曇り。あー不穏な空気が漂ってる。サンクス付近で待ち合わせ。中曽根オフ一団やコスプレ集団等の危ない人がちらほら通って行く。知り合いと合流して集合場所の公園へ。この公園は明らかに空気がおかしいぞ、色々な陰謀が渦巻いている。コスプレイヤー、ヘルメットを被ってる人、私服の人、幼女、女子高生などなど様々な人達がいた。あちらこちらで勝手に盛り上がっている様子でたいした統制は取れていなかったと思う。以前、イベントで一緒だったsouchouさんに挨拶。アキバでサイファーという企画をやっていて今回のデモでもサイファー(ラッパー/ビートボクサー等が路上等でセッションする際に、自然発生的に出来る円陣/人だかりの意。)をやるということで明らかに他の集団とは違うB-BOY集団(3人だけど熱い!)が集まっていました。

僕がこのデモでしたかったのはサウンドデモと聞いていたので、兎に角アニソンと電波曲で踊りたかったんです。別に家賃をタダにしろ!中野・高円寺一揆とかに参加しても良かったんだけど、僕自身が家賃を払ってるわけでもないのでオタク解放というあいまいな主義の方がまだ合うかなと思い参加。以前から興味があった事ので「百聞一見に如かず」とも言うしね。

けれど、サウンドカーというか台車が1台しかなくしかもコスプレ集団や中曽根オフ集団に参加していない無所属の僕はそのサウンドカーからも遠いということで音楽がほぼ聞こえない状態でした。僕なんかは主張がない、あるとしても苺ましまろのDVDがもっと安くならないのかって事ぐらいで、これもニコニコ動画で見れるからあまり大きな問題ではないのですが。むしろオタクであるかすら自分でも疑問なんですよね。単に面白そうだから見てるというか、オタクに肯定的であることだけは確かだけれども。

この状況で参加するのを集合場所の公園でかなり悩んだ。だけれどもアキバでサイファーの集団のラップが余りにも良かったのでこの集団を見よう、見届けようと思い参加することにした。たぶん彼等がいなかったらあそこで放棄していたし、参加したとしても大してオモシロクなかっただろうな。

そんな葛藤がありつつ、公園を出発。サイファー集団が初っ端から飛ばしまくっていい感じでした。ビルの上や路上から見ている人が多いのも印象的でしたね。明らかにダメなことだと思いますが、この見られるってのが気持ちいい。淡々とデモが進んでいった。その様子とかは秋葉原blogなど他の人が上げてると思うのでそれを見れば大体の様子が分かると思います。特に印象に残ったのが中央通りの信号の辺りはテンションあがったというか、横断歩道を渡る人とデモ隊が混ざり合ってめちゃくちゃごちゃ混ぜ。このデモがもし中央通りで行われていたらそうとうスゴイ事になっていたに違いない。

そうじゃなくても、400人ぐらいはデモに集まったようだしこれはスゴイ事だと思うが、オタクという不確定なキーワードにデモ参加者は勿論はお互いに思う事は違うと思うし、主催者側の思惑はもっと統制したいものをやりたかったのかもしれないがこの勝手につくられた「gdgdな雰囲気」というのは意外にも心地よかった。けれども、僕が参加したかったのはこういう物ではないという事が分かったので以後参加することはたぶんない。多くの人がデモ後の感想で言った様にデモというよりはカーニバルというか祭りだったと思う。ただ、祭りというにはエンターテインメント性が弱い気がするし、デモという行動をとらなくても良かったのではないかという事。それに今時、ヘルメット、マスク、サングラスというスタイルのパロディーは天宮学美、以外がやってもカッコよくないという。

政治的意思の一切ない祭りのように年に1度ぐらい歩行者天国を囲って桃井はるこなどなど声優やら地下アイドルやら、コスプレイヤーなどなどが同時多発的に群がるフリーライブ会場にするとかそう言うことのがオモシロインじゃないか。そういう、1年に1回ぐらいなら周辺住民も大目に見てくれるんじゃないかなという甘い考えだけれども、野外レイブっぽいほうがサウンドデモより楽しそうだなと。そういう事を目指す物としての第1歩として進めたならばこのデモは評価できるとは思う。

今回のデモで面白かった秋葉原サイファーの集団がデモ後に行ったラジオ(20070701 Up)を見つけたので興味のある方は聞いて見て下さい。

あと前にもちょっと書いたのだけれどやっぱりサウンドデモと野外レイブは違うわ。