SI BEGGとその周辺 - No Future??? -

ここ最近ブレイクコアなど高速BPMの曲はそこまで聞かずにテクノやらエレクトロやらを聞いているのですが、毎回試聴していてコレはヤバイと耳がとまるのがSi beggやその周辺のアーティスト達。明らかに他のアーティストよりも凄まじい音圧と捻くれ加減にやられます。Si beggはNo Future系と呼ばれていたアーティストらしいのですが、僕が追いかけ始めたのはここ1年ぐらいなので詳しくは分かりませんが、S+FOR+SWEEP blogさんに No Futureとは何だったのかという記事が123と載っていて参考になりました。No Futureと言われるようになったのは2000年代かららしいが、90年代初頭からNo Futureと呼ばれるようになる音はあったらしい。

Si begg

以前もこのブログに張ったが Sibegg vs ho-fun の Revolutionのムービーがお茶目かつファンキーでとても良い。

この前、偶然にもCDになっている数少ないアルバムのDirector's Cutを渋谷のレコファンで手に入れたがこれも良かった。曲調も1曲ごとに違うし、エレクトロと言うほかないに言いようが無い本当に自由なダンスミュージックが詰め込まれていた。2003年の作品なのだけれどフレンチエレクトロ、ダブステップを通過した2008年に聞くとこれまた新鮮な音で5年前にリリースされた古さも感じさせずにむしろその先を走っている気がする。3曲目のイケイケなラップ入りのBuss (Featuring Miss MC)がベースとても気持ち良く出ていてヤバイ。今絶対ウケルってこういうの。
最近はNoodles RecordingsからアナログやMp3のリリースを中心にリリースしているようです。日本にはちょこちょこ入ってるみたいですけどあまり数は目にしませんね。直に売れちゃって目にできないのかも。 JETLAG AND TINNITUS PART 2 ではダブステップやレイブなシンセも取り込みよりイケイケに破壊力を増して突き進んでいるようです。カッコよすぎる!

Crystal Distortion

これも何度が言及してきたアーティストですが最近Si beggのリミックスもしていたのでここで取り上げてみます。90年代初頭の伝説的テクノユニットSpiral Tribeの1人でもありその後はテクノ、トライブ、エレクトロとわけのわからないアナログをアンダーグラウンドレーベルからコンスタントにリリースしてきた謎の男。テクニバルで来日した際には「プッシャー何処いるの?」周囲に尋ねたらしいというダメな外人なわけですが、音はメチャクチャカッコイイの。

エレクトロを主体としながらも時より顔を見せるトライブ的4打ちビートと常人では考えられない捻くれた音色。たまりませんね。ちなみに新譜はこんな感じの頭がワルイとしか言いようが無いアシッドテクノとエレクトロです。買わなきゃ。

LUKE'S ANGER


もう一人気になるのがBOSS ON PARADE REMIXES で一人、地に足のついた、イカツイベースのブレイクビーツを披露したLUKE'S ANGER。去年辺りから出てきてLUKE'S ANGER - GIVE EM SOME FREQLUKE'S ANGER - LOVE HACK EPLUKE'S ANGER - LOVE HACK EPぐらいしかリリースがありませんがゲートーベースかと言われれば違うし、エレクトロ?でもないし、ブレイクコア?ともちょっと違うし、完全なオリジナルなダンスミュージックとしか言いようが無い。Si begg並みのイカレベースにボルチモアとか色々足したらこんな変なのできましたって感じですね。ちなみにこちらもSi beggが目をつけてまして、主宰しているレーベルBOW WOWからリリースもしています
そんな感じで低速だけど頭のおかしいエレクトロを少しずづ聞き進めて行きたいです。勿論、高速でもヤバイのがあるのでそちらも忘れてはいませんよ。