アイドルを見ながら考えた事 2

さてさて、表参道FRIDAY PARTY 〜なんと500円!ワンコインライブ!〜で一番はじめに見たのが『小山あかり』。クロマトーンという不思議な鍵盤楽器を引いて、ゆったりとした情緒豊かな曲を披露していました。たどたどしいMCでクロマトーンの説明をしていたのですが、それが本当に嬉しそうで、アイドルというよりアーティストだなーと思いきや、最後にクロマトーンを弾かないでアッパーな曲をやっていて、やはりアイドルなのか!と思ったり。
次に見たのが、これまたスゴイ。自称ロリショタアイドルこと『なえなんZ』。一昔前に流行ったような電波系ソングをより強烈にした楽曲で踊って、歌ってました。この曲が普通の電波ソング以上におかしい展開で、それにもかかわらずステージでコール&レスポンスを意識してか、キックが強くてより肉体的になっておもしろかった。
ちょっと前までは電波ソング系やニコニコ動画系を面白くて追っかけて色々聞いてきたのだけれども、ある程度のところで飽和状態になってきて最近は興味が薄れてきてる。例えばニコニコ動画という場でも、観客がもちろんいて、その反響を受けて音楽をブラッシュアップできるんですが、全てが言葉によるやり取りなのでどうしてもリアルな肉体的な反応が薄れていって、個人的にあまりピンとこない音になってしまう。その中でピンとくる人もライブを経験していたりだとか、未来派さんみたいに元々スキルがある人とかになっちゃうんだよね。何だかんだ言って、僕は観客がその場にいてその反応や表情が見える場所に向けて作られていく音楽が好きなんだろう。例えば、シカゴハウスとかホントそんな感じだもの。
なえなんZ』は何処を目指しているかが良く分からないが、この尖った姿勢を貫いていって欲しい。ステージを見てしまうと応援したくなる。
正直この2人でもう既におなかいっぱいでした。
その他で印象に残ったのは『小花』で、というより歌っていた80年アイドルソングがあまりにもあまりにも甘い曲で良かった。あなどれないな80年代。その『小花』がステージでMCをしている時に、それに対して一字一句逃さずに威勢の良い返答をしている人がいて、それがもはや芸の域に達していた。全体を通してステージ上の人を観客が全力でサポートしている様子がまじまじと感じとれて、普通のライブよりもよっぽど観客参加型だった。
もう一人密かに期待していたのが『DJさとみん』。DJでアイドルってなんだよ!それって成立するのかよ!もしかしてDJするのか!と心の中で思い、どんなステージをするか気になっていたが、いざ見てみるとケロロ軍曹のオープニングテーマのフンダリーケッタリーを若干トランスっぽくアレンジした曲を歌ってそれで終わりだった。しかも持ち歌がそれ1曲だけらしい。まったく意味がわからない。

アニメ★ダンス【DJさとみん×てつくずおきば】フンダリーケッタリー


ちなみに『DJさとみん』は「アニメ☆ダンス リクエストカウントダウン-アニメージュ30周年記念盤-」というCDでDJを担当しているらしいが、そこではこの曲以外には歌声は入らないで、『DJさとみん』が繋げたという設定?を楽しむらしい。なんだその憧れのあの子がセレクトした自作テープを聞いて色々妄想を膨らますみたいな感覚は!そうとう高度な所まで突き進んでいる。これもPerfumeフォロワーの一つの形なのだろうか。
そんなこんなでいろいろ書いていたらもう朝です。あともう少し続きます。