アイドルを見ながら考えた事

ここ2日間、鈴木(id:magma890)さんといろいろな現場に行きアイドルを見てきました。その中でアイドルという職業のポジションだとか、演じることについてだとか、音楽とはなんだろうといったことが、様々に脳裏に浮かんでは消えていきました。まだ頭の整理がついていないのですがここで書かないと直ぐに忘れてしまいそうなので、考えを触発されたアイドルを紹介しながら、断片的に書き留めておきたいと思います。
18日は表参道FRIDAY PARTY 〜なんと500円!ワンコインライブ!〜という、とりあえず客呼べそうで、時間が空いてるアイドル?歌手?集めとけ感の強いカオスなイベントに行きました。その前の待ち時間に鈴木さんとアイドルをプロデュースしたいんですよ!とか熱く語っていました。
アイドルと言ってもどういう定義付けをするのか難しいのですが、女もしくは男がいてその人がシンボルとなっていて、その他の要素がその人より勝らないという事は重要です。歌の上手さ、音楽性の高さ、ダンスの上手さが個人のキャラクターもしくはルックスによってねじ伏せられている状態。
これはオリコンを賑わせているポップミュージックのアーティスト達にも当てはまる場合があるのですが、その場合はアイドルまであっけらかんとしてないというか、何処となく音楽性を打ち出したりしていて、それは本当なのか!本当にそれがやりたくてやってるのか!などとお節介にも思ってしまうのです。しかしまあ、大体は本当にその人はそれがやりたいのであってそれをここまで極めてきたからこそ売れているのですが、僕の疑心暗鬼でどこか信じられない部分があったりします。
それに比べてアイドルが清々しいのは、彼女ら、彼らは音楽性や歌の上手さはそこまで関係なく、キャラクターやルックスの力で多くの人気を得てファンを得て、利益を出す為に立ち振る舞っている事。今まで多くの有名なアイドルは自分のキャラクターやルックスを広める為にメディアの力を使ってきました。大きな事務所がバックに付いて、様々広告やタイアップを組んだり、イベントを打ち出したりする。そうやって売れるのは不思議でもなんでもないし、それなりに投資をしているのだから、大当たりするかは別にしろ売れることは保障されていることです。
売れた、売れている、アイドルはどうやって立ち振る舞うのか、その形は徐々に形式化してきているように感じます。特に男性アイドルというよりは女性アイドルその傾向は顕著で、その表れがある時期になって出始めたネットアイドルという現象に現われてきたのではないでしょうか。アイドルという、大きな資本がつかなければなれない職業に自らの意思で、小さい場所(ストリート)から目指すという方法が生まれてきました。しかし、ネットアイドルに欠けていたのはその自立性を高める為にはしょうがないことかもしれないのですが、あまりにも自分一人でセルフプロデュースする為に方向性が定まらなくなったり、一人でやるにしても限界が出て来てしまって大胆な活動やアピールが難しくなってしまうことにあると思います。
そういった中で、セルフプロデュースをしながらも方向性を見失わず、ファンを見失わずにやっているのが『CutiePai』で、かなりオモシロイ試みがここで成功しているように見えます。と、ここまで押すのも僕が握手をしたからなんですが・・・。『CutiePai』の場合は僕の予想ですが、現場に来ている客の要求もある程度自身で把握していてそれに合わせて立ち振る舞い方をちゃんと考えているような気がします。
さてさて、そこでアイドルプロデュースの話にやっと戻ってきます。色々なアイドルを見ていて、そこでそれやっちゃうの!!!とかこっちの方向のが面白いんじゃないの!!!とか思うことが多々あるのです。例えば最近になって手のひらを180度変えて、ニューレイブアイドルになった『80_pan』ことハレパン。今更ニューレイブかよ!ジャングルアイドルやれよ!と思うのです。まぁ、そんな事は僕しか思わないのですが、ニューレイブなんて大して流行ってないので、売り上げ的にはそれほど変わらないような・・・。それはそれとして、こういう音楽のジャンルを舐めきって、それを身にまとって変幻自在に変える感じが面白くてしょうがないわけです。そういった舐めきったキャラクタープロデュースを自分でやりたい!それならアイマスでもやればいいじゃないのって言われそうなのですが、2次元じゃやっぱリアルじゃないからオモシロさは半減しちゃうんです。
しかもですよ、今はネットアイドルが登場したようにインターネットという武器がありますから、それなりに窓口はやり様によってはニコニコとかで上手く作ることが出来るし、ある程度どのような立ち振る舞いが要求されているのかは詳細な現場調査をすれば何とかなります。音楽はimoutoidくんなんかにしていただいてね(それだけでもそんなアイドルを見たい!)。ただね、困った事に、それをやる様な女の子がいないんですよ。誰かヤリマセンカ!ぁー自分がかわいい幼女だったら問題は全て解決するのにとか不毛な事を思ったりしてもんもんとしているのです。
と、核心のアイドルを見たこと以前の段階で眠くなったのでやめます。続きはまた明日。