今年よかったやつ

2008年も終わろうとしていますね。iTunesをひっくり返して中から良いヤツを選んでいますが、本当に新譜をほとんど買っていないのがわかります。08年以前にリリースされたものでも、今年になって発見されて良かったやつが色々とあるのでそれも合わせて紹介しておきます。

Perfume - Take me Take me

ここにこれかよ。ミーハーですね。Perfumeのアルバムは「GAME」は前作のアルバムに比べたら衝撃は少なかったのですが、それでもメジャーの中では圧倒的に面白い仕事をしたと思います。アルバムの中ではポリリズムでも、plastic smileでもなくて、このTake me Take meが一番好きです。脱力なボーカルと繰り返されるわかりやすいピコピコメロディ、途中でドラムだけになるのがヤスタカにしてはシンプルな展開でぐっときます。あと「セプテンバー9月」の最後にかけて思い出深いというのもありますね。朝方に深いミニマルから徐々に上がってきたら最高だろうなー。

Kanji Kinetic - Disco Vibrator

巷でうわさのKanjiさんです。日本語ネタのKawaii Riddimも捨てがたいのですが、やはりこちらが最高。レイブからシカゴのネタをエレクトロベースラインで強引に繋ぐという、まさにフューチャークラシック!!!ためるとこためて、吐き出すとこ吐き出す展開が神が降りてきてるとしか思えない。低速域?でこれを超えるやり過ぎな曲が2009年は出てくるのでしょうか。期待したい所です。
KINETIC, Kanji - Bakemono EP

AC/DC - Thunderstruck (Tittsworth Remix)

AC/DCネタボルチモアAC/DCとか普段全く聞かないんだけどTittsworthが処理するとたちまち惚れちゃいます。Tittsworthはアルバム「12 Steps」とか出して今年ノリにのってたんだけど、やっぱりこういうやりたい放題の30分で作ったようなジャンクフード的な曲が一番冴える!2007年の12月にRemix Sunday 94で出た曲なんだけど無理やり2008年ベストにねじ込みます。

Sickboy - Take Me On

ブレイクコアはひたすらリリース的には失速だったような気がする2008年でしたが、年の最後にそれを忘れさせてくれるSickboyによる傑作アルバム「Time To Play」が出ました。前々作、前作はパットしなかったのですが、今回のは踊りやすい仕上がりに加えて無茶なサンプリングも健在で完全にパーティーアルバム!!!その中でも高速4打ち+アーメン+バカネタの黄金コンビの「Take Me On」をベストトラックとしてあげておきます。
Sickboy "Time To Play" - adn106
アルバムの曲を垂れ流すだけの来日演劇も良かったですね。

Danny Byrd - Joy and Pain

ドラムンベース!!!今年は初めてドラムンベースに微妙に接近した年でした。と言ってもホスピタル・レコーズしか漁ってないんだけども、その中でも異色を放っていたのがDanny Byrd のアルバム「SUPERSIZED」で一歩先を行っている曲ばかりでどの曲もいいのですが、キャッチーでかつ流れるような展開のJoy and Painを押したい。Danny Byrdよりもやんちゃな感じのMistabishiや渋めなHIGH CONTRAST等ホスピタルは面白いアーティストが多いので今後も追っかけて行きたいです。

Adonis - No Way Back

これ以降の3曲は2008年の新譜ではありませんが、個人的に今年影響を受けた音を紹介します。なんと言ってもシカゴハウスの年の後半はシカゴハウスまみれだった。渋谷のディスクユニオンに言ってはレジの横にあるシカゴハウスのCD棚を漁りまくった。テクノ、ガバからフェジットまで様々なジャンルに影響与えた自由奔放でチープな音はまだまだ使えます。その中でも代表として87年のTrax Recordsからリリースされた「Adonis - No Way Back」をチョイス。

Only You - Talizman

The No. 1 Old Skool Album・・・The No.1 Old Skool & Rave Breaks Album・・・The No. 1 Rave Album・・・。あからさまに誰も手をとらないであろうし、金儲けのにおいが充満する「Decadance Recordings」からリリースされたえげつない名前のコンピレーション達がアナログを買う金もない僕にレイブの歴史を教えてくれました。ノスタルジーまみれですがかっこいいものはかっこいい。その中でも、朝焼けと共に聞きたい93年のダサいプログレッシブなこの曲を代表として。

Crystal Distortion ‐ Bahm Bahm Bahm

明らかに他のフランス勢とは質の違いを見せていたCrystal Distortionの手が届かなかった旧譜がJunodownloadにて発見したのでついつい買ってしまいました。2004年リリースですが、2008年の今聞いてもどのジャンルにも形容できないフューチャーな音でインダスリアルながらもキャッチーで・・・。どうしたらこんな音が作れるのだろう・・・。
CRYSTAL DISTORTION - The Things I4m Not Supposed To Do