20 Years Of Electronic Music / 1993-1994

1993年から1994年の様相はあまり分からないのでこれを気に勉強したい。
という事で一週間ぶりぐらいにがんばります。

Plus 8 Classics Volume 2 / Spastik (Original Mix) / Plastikman / 1993 / Plus 8 Records


Richie Hawtinによる、実験的プロジェクト名義のPlastikmanです。
これをはじめて聞いたときはこんなんのありかよ!と思った。
シンセサイザーによるメロディーは一切なく、リズムマシンによるドラム打ち込みの展開のみ。これぞテクノ。

Djax-Up-Beats - The Best Of - Volume / Circus Bells (Hardfloor Remix) / Robert Armani Hardfloor / 1993 / DJAX-Up-Beats


硬派なシカゴハウスを作っていた Robert Armani のサイレン音が印象的な代表作Circus Bellsアシッドハウス第2世代のハードフロアがリミックス。

Soma 10 Anthology (CD 1) / Positive Education (Original Mix) / Slam / 1993 / Soma Recordings


深いところにもっていかれるような、ディープな展開のテクノ。

Losing Control / Losing Control (Original Mix) / Daniel Bell, DBX / 1994 / Accelerate


余計な展開を省いたミニマルテクノに繋がる美意識がこの曲から感じられます。ディープ。

Phylyps Trak II / Phylyps Trak II/II (Original Mix) / Basic Channel / 1993 / Basic Channel


でましたベーチャン。ダブ処理がかかった音色にほとんど変わらない展開のミニマルテクノ
深すぎますが、一回旨みに嵌るとなかなか抜け出せない。

Deep Inside / Deep Inside (Original Mix) / Hardrive / 1993 / Strictly Rhythm


いきなり聞きやすくてポップな感じになりました。
1ヴォーカルが繰り返される王道ハウスです。
こういうのをブックオフ250円コンピで良く聞きます。
この時期に量産されたのでしょう。

The Helicopter Tune / The Helicopter Tune (Original Mix) / Deep Blue / 1993 / Moving Shadow


オールドスクールレイブから流派したブレイクビーツ系。
前回の流れがついにここまできました。ここまでくると完全にジャングルです。
今後、数年間ドンドンとこの手の音は広がっていきます。

Sacred Cycles / Sacred Cycles (Original Mix) / Pete Lazonby / 1994 / Hooj Choons


アンビエント的に始まって徐々にキック音が入り、最終的にはトランスっぽくなっていきます。
シンセサイザーの音が綺麗で、空間的に広がりのあって音で聞いていて気持ちいい。
トランスな音は本当に未開拓なんですが楽しそう。

Turkish Bazar / Turkish Bazar (Original Club Mix) / Emmanuel Top / 1994 / Kosmo Records


TB-303の音が気持ちいいトランスですが、まだハウスと分離してない時期なんで違いがあいまい。

Anthems 04 - Love Stimulation / Love Stimulation (Love Mix) / Humate / Paul van Dyk, Gerret Frerichs / 1993 / Grand Casino Records


ギャースピッてる!ティスイズ精神世界みたいなトランスです。

Gargantuan / Little Bullet Part 1 (Original Mix) / Spooky / 1993 / Spooky


トランスなんだけれども、少し実験的な匂いも。
こいうのプログレッシヴ・ハウスって言ったりするんですか?
プログレッシヴのつくジャンルのイメージがまだつかめてない。

So Get Up / Dance With Me / So Get Up (Original Mix) / Underground Sound of Lisbon / 1994 / TRIBAL


こちらはアシッド系ハウスですがトランスっぽさも。
改めて思うのがこの時代のアシッドつまりはTB-303の音の多様されっぷり。
テクノとハウスとトランスが1つの機材によってまだ結ばれている時代。

I Can't Get No Sleep / I Can't Get No Sleep (Her Fantasy Mix) / Masters At Work / 1993 / Cutting Records


もっさりとした少し土臭いハウス本流。分かりやすいヴォーカル物でポップです。

I Like To Move It / I Like To Move It (Erick More Club Mix) / Reel 2 Reel / 1993 / Strictly Rhythm


ラガ系ハウスの代名詞Reel 2 Reelによる、めちゃくちゃキャッチーな1曲。

Move My Body / Move My Body (Original Mix) / Acid Jesus / 1993 / Klang Elektronik


ありがちといえばありがちなテクノです。

Maurizio / M4 (Original Mix) / Maurizio (Germany) / 1994 / M


抑え目のミニマルテクノ/テックハウスです。
94年に既にここまで音響的にクリアな音が出ていたのが驚き。
今はこういう音が多いですよね。

Model8 / Model8 (Original Mix) / Lemon8 / 1993 / Plus 8 Records


不安定なシンセで攻めるテクノ。

The First Rebirth - 2006 / The First Rebirth (Original Mix) / Jones & Stephenson / 1993 / Bonzai Music


キックが重い。テクノなんですが、今までに聞かないぐらいハード。
たぶんここにはあまりのらないのですがハードコアテクノの影響とかも若干ありそう。

Djax-Up-Beats - The Best Of - Volume 2 / Burning Trash Floor (Original Mix) / Hexagone / 1994 / DJAX-Up-Beats


再びアシッドを使ったハウスでトランスの手前。

Renegade Snares (Foul Play Remix) / Renegade Snares (Foul Play Remix) / Omni Trio / Foul Play / 1993 /Moving Shadow


こちらはブレイクビーツ文化圏。
レイブの有象無象を引きずりながらも、ジャングルの一歩手前。
今では全く聞きませんがだからこそこういう音もカッコいい。
 
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個人的にはつまらない音増えてる気がする。けどそれは好みの問題かもしれないです。
ブレイクビーツブレイクビーツで独自の道を歩み始め、全体的には徐々にハウスとテクノの中からトランスが分裂していく流れが見て取れます。またベーチャン等フロアとお家向けの中間の音がじわじわと増えつつあったり、それに反してフロア以外では聞けないハードな音が増えてきたりと全体として細分化の傾向は進んでいきます。