20 Years Of Electronic Music / 1991-1992

忘れないうちにいこうと思います。1991年から1992年へ。この時期はレイブ全盛期、日本ではジュリアナで扇子を振り振り、R&SWARPなど主要レーベルが頭角を表し始めてクラブミュージックが、ヨーロッパでは一気に一般に広まった時期で、レイブ経由ポップミュージックとの係わり合いとかが起こってきます。そして徐々にジャンルが細分化へ。
この企画をやって2回目にして気づきましたが、僕が生まれたのが89年で丁度今年で20年生きている事になるわけです。これは20 Years Of Electronic Musicという企画と妙にシンクロしていておもしろい。ちなみに1991年は3歳ですか、3歳の頃の音楽をこんなに語っているわけです。滑稽、滑稽。いろいろと分からないところが多いですが、リアルタイムを生き抜いた諸先輩方はあたかい目で見守ってくださいね。
 

In Order To Dance / Plastic Dreams (Original Mix) / Jaydee / 1991 / R&S


一発屋Jaydeeによる一発あてたやつ。
ブレイクビーツに不思議なシンセ音が・・・。レイブのイケナイ香り。

Go Remixes / Go (Woodtick Mix) / Moby / 1991 / Instinct Records


今ではスタイルをかなり変更しているMobyもはじめはこんな感じでした。

Accelerator / Papua New Guinea (Original Mix) / Future Sound Of London / 1991 / Jumpin' & Pumpin'


この前のエントリーで紹介した4Heroを引き継ぐようなスピリチュアルなブレイクビーツトラック。
こっちのほうが深め。

Pioneers Of The Hypnotic Groove / Aftermath (Original Mix) / Nightmares On Wax / 1991 / Warp Records


初期WARPの代表的アーティストNightmares On Wax。かっこいいですね。
この辺りがジャングルの先駆けなんでしょうか。

Classics (Aphex Twin) / Digeridoo (Original Mix) / Aphex Twin / 1992 / R&S


ついに出たみんな大好きAphex Twinさん。
ころころと作風を変えるのですが、これは上記のNightmares On WaxとかFuture Sound Of Londonの影響受けてそうな音。
追記:埋め込み無効になっていたので変更

Hold It Down / Waremouse / ... /Bombscare (Original Mix)/ 2 Bad Mice /1992 / Moving Shadow


上記のスピッてる系と微妙に違いますね。
あくまでも定型化されたドラムパターン、サンプリング、あっけらかんとしたシンセ音攻めまくるタイプ。

The Album / Sweet Sensation (Original Mix) / Shades Of Rhythm / 1991 / ZTT Records


スピリながらあっけらかんでよくわからない!
PVも意味不明。だけどこういうの嫌いじゃない。

Bang The Acid / Bang The Acid (Original Mix) / Damon Wild, Tim Taylor / 1992 /Synewave


上のレイブブレイクビーツ系からうって変わって、
アシッドハウスを継承しつつも、テクノのエッセンスが滲み出ている曲です。
ここら辺からこういう音が出始めたんですね。
というかあまりに早すぎるのではないかとディスコグで調べてみるとアナログは1995年発売でしたよ!
どうなってるのビートポート!

Altered States EP / Altered States (Original Mix) / Armando / 1992 / Prescription Classic Rec


この曲にも、物申したいことが。
調べるとArmandoではなくて、原曲はRon Trentなのでは?!
シカゴハウス脈ですね。デトロイトテクノの影響とかも受けていそうな不思議なトラック。

Passion / Passion (Original Mix) / Gat Decor / 1992 /Addictive


爽やかにうねるベースラインがトランスっぽいです。
ハウスからトランスへの橋渡し的な曲?

Hardtrance Acperience EP / Acperience 1 (Original Mix) / Hardfloor / 1992 / Harthouse


シカゴハウス脈ですが、汗臭い感じはせずに爽やかでトランスっぽさも。
それをテクノというかはよくわからんけどテクノと呼ばれたり。
Hardfloorは今でも活躍していますが、基本形はこんな感じです。

Dominator / Dominator (Frank De WulfMix) / Human Resource / 1991 /Long Tail Recordings


ギャー!かっこいい!シンセが暴れるレイブチューン!!!
推測としてこういった所から派生してハードコアテクノはあるのかな。
ハードコアのシンセ音ってこんな感じだし。

The First Link EP / Amenity (Original Mix) / Link /1992 / Evolution/Universal Language


エレクトロニカというかアンビエントテクノ。お部屋向けです。
でもこういうのもいいものですね。
あんまり関係ないけどジャケットに「軽音楽」の文字。けいおん!
確かに上みたいな音に比べれば軽いけど。

A Lost Era In NYC 1987-1992 / Nervous Acid (Original Mix) / Bobby Konders / 1992 / International DeeJay Gigolo


こちらはハウスの本流って感じですね。
中盤の行き過ぎた展開にはシカゴハウスの息吹も感じらます。
ここら辺は深そうです・・・。

The Whistle Song / The Whistle Song (Original Mix) / Frankie Knuckles / 1991 / Noice Music


なんじゃこれっ。PVとあわせて衝撃度高め。
音もハウスだけどわけが分からない感じに・・・。
ちなみにFrankie KnucklesはGodfather Of HouseともよばれLarry Leavanとも親交があったそう。

Evolution of the Groove / Feel It (Original Mix) / Coco Steel & Love Bomb / 1991 / Warp Records


ブレイクビーツレイブ系なのにワープがやると何処か落ち着きがありますね。

Percolator / Percolator (Original Mix) / Cajmere / 1992 / Cajual Records


うぉー。この曲は1992年だったんですね。
Armandoのようなシカゴ世界を背景にしつつも、その上をいくえげつなさが垣間見れます。
ゲットーっぽさのはじまり?

Follow Me / Follow Me (Club Mix) / Aly-Us / 1992 / Strictly Rhythm


ハウス本流ですね。
キャッチーなヴォーカルがあり、ハウスとして完全に出来上がっていて無駄がほとんどない気がします。

Anthology / Gypsy Woman (Teddy Douglas Edit) / Crystal Waters / Teddy Douglas / 1991 /Basement Boys Records


ポップというかかなりキャッチーな歌物ハウス。
ラジオで流れでも全くおかしくないですね。
クラブミュージックとポップミュージックという境がいい感じに無くなってる。

Eterna / IBO / Eterna (Original Mix) / Slam / 1991 / Soma Recordings


エスニックレイブ!!!
 
全体として、ブレイクビーツ、ハウス、トランス、テクノ、お家用と
色々な方向性にばらけていく一歩手前のむずむずした感じをこの年に対して感じました。
 
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