HIPHOUSE と D.J. International Records

シカゴだ!シカゴハウスだ!スカスカなドラムにピアノとシンセと能天気なボーカルだ!「Armando」に続きまたもやシカゴ方面の話題ですが、我慢して下さいね。シカゴハウスったって今まで紹介してきたように方向性はメロウから男気アシッドまで方向性はバラバラで、今回取り上げようと思う「HIPHOUSE」はその中でもある種の負の部分と言うか、やんちゃで行き過ぎた部分を凝縮している濃いジャンルです。取りあえず1曲聞きましょう。

Tyree - Let The Music Take Control (1990)


うわーって感じですね。スカスカキックにピアノでその上に半分勢いのラップがドカーン。同時代の例えば「James Brown Is Dead」に代表されるようなオールドスクールレイブの影響もしくは、ミドルスクールなラップの影響も勿論垣間見れるわけです。
「HIPHOUSE」については掘り始めの僕よりも詳しくやけのはらさんのブログのドブ色の街角にうさぎのアップリケ〜ストーリー3:ラクダ探偵事務所に書いてあるので読んでみては。
もひとつ、ぐっときたHIPHOUSEを。

Fast Eddie - Yo Yo Get Funky


なんといってもこの跳ねるドラム!ブースとのように割り込むシンセ!狂乱ですね。歴史をさかのぼってボルチモアブレイクスからシカゴに突入した僕としてはこういう曲が逆に新鮮でした。シカゴってのはズンドコだけじゃなかったんだ、ドンツクドンもあったんだ!
さてさて、上に紹介した2人もリリースし、まんま「HIPHOUSE」という「100%RAP」みたいなど真ん中のコンピレーションもリリースしたレーベルが「D.J. International Records」なのです。といってもよほど物好きかメイクマネーしたい野郎がリプレスでもしない限りは15年以上前の中古をユニオンとかで恐る恐る反り返ったレコードを漁らなければいけないわけですが、なんと「D.J. International Records」はダウンロード販売をしていたりするのです。取れるところはとっておくメイクマネーですかね。といっても全部をしてるわけではなく1部の曲なのですが、それでも「HIPHOUSE」や「Fast Eddie」のリリースは配信しています。
JunoDownload DJ International US MP3
iTunes Music Store にもありますがレーベル検索できないので「HIPHOUSE」にリンク
試聴していみると今聞いても面白いなという曲がちらほら。ハウス−ディスコの中間のような曲が多くそれも聞きごたえがあるのですが、
DEA-Culito などオールドスクールレイブそしてロッテルダムテクノにインスピレーションを与えたような曲が今の耳にバシバシ響きます。
全体的に「Trax Records」よりもあげてる印象。だけど両方とも全部聞けているわけじゃないので真相はわかりません。デジタルで迫れるのもここまで、中古屋でずれたプレスのアナログを買い漁っていきます。誰か安い所教えてください。では。