美少女ゲームソング考察 -意味からイントネーションへ-

ココ最近ニコニコ動画で人気を集めている2つの美少女ゲームソング(電波ソング)動画がある。
Nursery Rhyme〜きしめん〜おかわりっ♪と先日紹介したTHE IDOLM@STER アイドルマスター とかちラーメン大盛り 〜望みの限りに〜である。
前者のNursery Rhymeはave:newプロジェクトの佐倉紗織が歌う18禁ゲームの主題歌で、それの最後の歌詞「想いは やさしいキスで」を数回ループしたものである。だか、受け手は「想いは やさしいキスで」を「重いは やさしい きしめん〜〜〜〜」と空耳的に解釈し歌詞の意味などに見向きもせずに、その中でも「きしめん〜〜〜」という独特の舌ったらずイントネーションそのものに惹かれているのである。
そして、後者の動画はナムコ製作のアーケードゲームTHE IDOLM@STER」の中のキャラクターである下田麻美さんバージョンの「エージェント夜を往く」という曲の中の「溶かし尽くして」を意図的にループさせたものである。受け手はNursery Rhymeと同じ様にまた、この「溶かし尽くして」が「とかちつくちて」と発音される舌足らず的なイントネーションそのものに惹かれているのである。だからこそこの様に意図的にループさせた動画がに膨大なコメントが付くのである。
両者に共通することは、曲のクオリティーの高さはもちろん、前世代の美少女ゲームソング(電波ソング)に多かった卑猥な歌詞を強調するもの(シスタープリンプリンなど)ではなく歌詞の意味を超えて、声優が歌うイントネーションその物に興味を示していることである。つまり、見る側は歌詞の中身の面白さすら超えて脳からアドレナリンを出すために単なる声優の声のイントネーションつまりは音に執着を見せているということだ。そして、その惹かれるイントネーション部分を受け手の側が自然とループという手段を使い快楽を長時間得ることによって、美少女ゲーム電波ソング)のテクノ化を押し勧めていることではないだろうか。